インプラント治療とは
About
インプラント治療とは、インプラント(人工歯根)を使用し、
歯の抜けた部分に人工的な歯を形成する治療法のことをいいます。
近年、入れ歯やブリッジに次ぐ第3の治療法として、よく耳にするようになりました。
入れ歯やブリッジで不自由している方は、インプラントを検討してみるのも良いかもしれません。
歯を失うと、よく噛めないというお口の問題だけでなく、
上手く発音できない、思い切り口を開けて笑えない、人相が変わる、老け顔に見られる…など、
心の問題にも深く関わってきます。
インプラント治療は人工的な歯根を骨の中に埋め込んで固定して、
その上にセラミックでできた人工歯冠と呼ばれる歯を固定することで、
元の天然歯と同等の機能性や審美性を取り戻すことができます。
歯を削ることはありません。


Welcome
インプラント治療は、実は50年以上の歴史を持つ、確立された治療法です。
最初の本格的なインプラントは、1965年、スウェーデンのブローネマルク博士によって**純チタンの人工歯根が人の顎の骨と結合する現象(オッセオインテグレーション)**が発見されたことに始まります。
この発見により、「しっかり骨とくっつく安全な素材」として、インプラント治療は世界中に広まりました。
現在では、世界中で何百万人もの患者さんがインプラントによって「再び噛める喜び」を取り戻しており、成功率は10年後で95%以上ともいわれています。
そして今日、インプラント治療はCTやサージカルガイドなどの先進技術と組み合わさり、
より安全で快適な治療へと進化を続けています。
当院では、こうした科学的根拠に基づいた治療と、丁寧な診断・説明を重視し、
患者さんが安心して受けられるインプラント治療を提供しています。
日本におけるインプラントの普及の流れ
-
世界的には1965年、スウェーデンのブローネマルク博士がチタン製インプラントを初めて臨床応用。
-
日本では1970年代に入り、一部の大学病院や専門医が骨内インプラントの臨床を開始。
-
当初は「埋め込む?怖い」「未知の治療」とされ、ごく一部の施設のみで行われていた。
-
大学や専門医を中心に研究・症例数が増える。
-
日本口腔インプラント学会が設立(1986年)。
-
まだ保険適用外であり、「裕福な人向け」「特殊な治療」というイメージが根強かった。
-
ブローネマルクシステム(ノーベル社)を中心に、欧米のインプラントシステムが日本にも本格導入。
-
一部の開業医でも導入が進むが、設備投資が大きく、まだ一部の医院に限られる。
-
雑誌やTVでの紹介も増え、「インプラント」という言葉が徐々に知られ始める。
-
デジタルレントゲンやCT導入が進み、**「精度の高い診断」+「手術の安全性」**が向上。
-
一方で、未熟な歯科医によるトラブル報道も増加し、「怖い」「失敗がある」とのマイナスイメージも発生。
-
患者側も「成功例と失敗例の情報が混在」し、慎重になる。
🕰️ 1960年代後半〜1970年代前半:黎明期
🕰️ 1980年代:技術的基盤の整備と専門家の登場
🕰️ 1990年代:一般開業医への普及が始まる
🕰️ 2000年代前半:爆発的な認知と、混乱期
🕰️ 2010年代以降:選ばれる治療として安定
-
CT+サージカルガイド+インプラント=標準的な組み合わせに。
-
学会認定医・専門医制度の整備により、患者が安心できる選択肢が増える。
-
医院のホームページでも症例紹介・動画などで説明が充実し、一定の理解を持った患者が増加。
-
一方で、「高額」「怖い」「痛そう」などの不安がゼロではなく、説明力が問われる時代に。
インプラントのメリット
Merit
【 自分の歯と同様に咀嚼可能】
インプラントの最大のメリットは、自分の歯と同じように咀嚼(そしゃく)できることです。
【審美性が高い】
審美性が高いことも大きなメリットです。
審美性も重視したいと考える人は少なくないでしょう
天然歯の色調や艶、透明感の再現性に優れています。
【寿命が長い】
ほかの治療法に比べるとインプラントは
寿命が長いこともメリットでしょう。
寿命が長いだけでなく治療後一定の期間が経過しても、問題なく使用できるケースが少なくありません。
【丈夫で長持ち】
インプラントは、おもにチタンやチタン合金という金属で作られています。
この金属は生体親和性に優れ、あごの骨としっかり結合するため、
強く噛みしめても耐えられる強度があります。
また、定期的にメンテナンスに通ってきちんとセルフケアをすれば、10年以上長持ちさせることも可能です。
【周囲の歯や骨に影響を与えない】
インプラントは、
周囲の歯を削る・支えにする必要がありません。
特に、両隣の健康な歯を削る処置や、神経を取る処置を行うことに抵抗がある方は非常に多いでしょう。
また、入れ歯やブリッジの場合、
時間の経過とともに顎の骨が痩せます。
噛んだときの刺激が、顎の骨に伝わらないからです。
インプラントはインプラント体を顎の骨に
埋め込むので、噛むと刺激が顎の骨に伝わります
そのため、顎の骨が痩せることを防げるのです。
他の治療との違い
歯を失うと、その部分を補う治療をしなければなりません。
現在のところ、治療の選択肢としては、インプラント、ブリッジ、入れ歯の3つがあり、
このうちから一つ選ぶことになりますが、やはりここでどれにしようか悩む方も多いようです。
それぞれの治療法に特徴があり、メリットやデメリットがあります。どの方法が合っているかは個々のケースによっても変わりますので、まずはそれぞれの治療法について詳しく理解することが大切です。

金属などのバネを健康な歯にかけて使用します。他の治療法とは違い、取り外しが可能なタイプで短期間で治療ができ、保険診療もあるので気軽に作ることができます。しかし残っている歯にクラスプを引っかけるので負担がかかってしまいます。
また装着時も違和感が残ります。

両隣の健康な歯を削り被せ物をします。保険適用のタイプもあるので費用を抑えられます。入れ歯に比べると土台もしっかりしているので強く噛めますが、土台となる両隣の歯を削らないといけないので、健康な歯の寿命が短くなります。

インプラントとセラミックの人工歯を使い両隣の歯を削らずに治療できます。入れ歯やブリッチに比べると治療期間が長くなります。骨とインプラントを結合させるので固定され硬い物しっかりも噛めます。しかし自費になるので他の治療法に比べると価格が高くなります。
インプラント手術を
正確かつ短時間でできる理由

サージカルガイド
「サージカルガイド」とは、事前の治療計画の時点で集められた情報をもとに作成された、インプラントを埋入する際に用いるレジン性のガイドのことであり、「サージカルテンプレート」とも呼ばれます。実際に手術を行う時に、角度、深度、位置といった要素を事前の想定通りに再現する手助けとなり、手術のサポートや、エラー・リスクの低減を可能とします。
作製の手順としては、事前にCTスキャンを行って採取した歯型のCT画像や3Dデータをもとに、インプラント手術のシミュレーションをコンピューターで行います。そこで、インプラント体のサイズや、インプラント埋入を行う位置・角度などの要素を策定し、それらのデータをもとに、3Dプリンターによってサージカルガイドを作成します。
手術時には完成した装置を実際に用いたうえで、ガイドに沿った施術を行っていきます。
サージカルガイドのメリット
まず、インプラントの埋入がより正確に行えるという点がメリットの一つとして挙げられます。
また、手術前にシミュレーションを済ませることができる都合上、医師が手術中に考えることや不確定要素も減らすことができるため、手術時間の短縮にもつながってきます。
さらに、インプラント埋入時のリスクを極力避けることが可能になるため、手術で切開する歯茎の範囲を極力小さくしたり、口内の神経や血管を傷つける可能性を下げたり、細菌感染の可能性を減らすこともできます。
さらに、サージカルガイドによって理想に近い埋入が可能となるため、術後の痛みや腫れを軽減したり、インプラントをより長持ちさせられるといった、手術後におけるメリットも複数存在しています。
インプラント診断・相談予約
よしざわ歯科医院では、インプラント診断・相談を実施しています。
インプラント治療に不安がある方、たくさん聞いてよくわからなくなった方、
精密な診断をしてみたい方、お気軽にお電話またはネット予約よりご予約ください。